69頁目 「ノスタルジー」より

 

 

はろー。

はろはろ。

まただね。どうしたの。

どうした?分からない。

かなしくなった。

健全な、生活を見て。他人の、家庭を見て。かなしくなった。

羨ましかった?

いいや。

ただ、かなしかった。何故か。

どうして、違うんだろうって、思った。

こんなにも違う。

別に、ああなりたいとは思わない。

ただ、絶対に子供はいらないと、思った。

家庭も作らない。1人が、良いと。

私が育った所は、普通じゃなかったのだと、理解した。

きっと、健全な生活は出来ない。

こんなにも、かなしい。

平和が、私は苦しい。

この普通が、私には苦しい。

あそこには、行きたくない。

羨ましいのかもしれない。

でも、それを基準にはしたくないと。

不幸も、貧困も、田舎も、都会も、見てきたから。何故か、わたしは、あって然るべき人達だと、思っているから、そこにいちゃいけない私は、いたくない私は、そう感じる私は、なんて愚かだろうと、思った。

きっと、私にはこんな綺麗な生活はもったいない。

慣れたくはないな、と思った。

これが、幸せなのだろうと。

けれど、現実を、見失いたくはない。

一歩間違えれば、崩れるのを私は、忘れたくはない。

硬かった畳も、煩わしかった蟻も。臭かった台所やトイレも。暗かった部屋も。五月蝿かった天井裏も。脆かった屋根も。ボロかった壁や襖も。鍵がない家も。忘れることはなかった。

きっと、あんな生活は来ない。

私の、部屋も、なかった。

いつも、誰かが入ってくる。

1人になりたいのに、音を遮断して、静かに生きたいのに。

いつも、いつも。安心して、過ごせる場所なんて。ないのに。なかった。

だから、かなしいんだ。かなしかった。

こんな、想いにまた振り回されて。

なんで、こうも、変われないのだろう。

 

 

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選択肢増えた。

縛りが増えた自由になりたい。まさかそんな。死にたい。他人事なんだどうしようもない。また金か。金金金金金金いらない。ーーー死んで正解だったか。なんでだ死にたい。人醜い。結局なんだよ。長期で見積ってはダメだ。迷惑ばかりじゃないか。結局他人事じゃないか。どうしようもない。感情がわかない。恐怖?漠然とした未来。循環させなきゃ。昔とは違うんだ。

何も思わない。

世話してもらってるのに。お礼が、言えない。何とも思ってない。場を取り繕うだけ。ただの思考停止。

あっちはこっちの意思を見ていないんだ。久々に見た、気持ち悪い勝手な発言。

歳取ればああなるのか。死にたい。

迷惑になる前に。好きなことやって死のう。

好きに食べて。栄養素いらないから。

元々あんま食わんけど。旅立ちたいけれど。できないだろうな。

好きに生きれないんだろうな。

そこら辺の部屋借りて食っていくんだろうさ。

 

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失敗だ。

いつから?ずる休みしたとき?嘘をついたとき?見栄張った時?いけないモノだと悟ったとき?盗んだとき?

失敗。何もかも。産まれたときから。失敗した人生だ。

 

綺麗なものだけ心を奪われる。

 

純粋で、正しいものに焦がれる。

 

こんな人生だったらと。